「教科書通りのシュート・フォーム」の間違いを指摘していくこのシリーズ!

 

今回はディップについて!

 

バスケットボール部に所属している場合、コーチから「パスを貰ったらボールを下げてはいけない!パスを貰った地点からシュートを打て!」と教えられることが多い。

 

しかしこれは間違っている。

 

パスを受けてシュートを打つとき、つまりキャッチ・アンド・シュートを行う場合は一旦ボールを下げる事が高いシュート成功率のカギになってきます

 

キャッチ・アンド・シュート時に一瞬ボールを下げる行為を海外では「ディップ」と呼ばれており、うまいシューターのほとんどはディップを自然と行っている。

 

例:レイ・アレン選手


Ray Allen Shooting Workout - YouTube

 

例:マイク・ミラー選手


Mike Miller shoots - YouTube

 

分かりやすくするために上の例は練習風景の動画を選択しましたが、NBAの試合を見てみるとシュートがうまい選手は必ずキャッチ・アンド・シュート時にディップを行います。

 

なぜシュートの上手い選手はディップを行うかというと、パスを受けた後にボールを一瞬下げることによって以下の利点を得る事ができる:

(1)シュートに勢いがつく

(2)一定のリズムを作り出せる

 

「シュートに勢いがつく」という点は皆さんもすぐに理解できると思います。

例えば、シュートを胸部の位置から打ち始める場合と腰のあたりから打ち始める場合を比べれば、腰のあたりからシュートを打ち始める場合の方が勢いがついて圧倒的に楽に打つことができ、腕力のみに頼る必要がなくなる。

 

そしてもう一つの利点:「一定のリズムを作り出せる」はNBA選手を見たり、実際にディップを行えばわかると思います。フリースローを打つ時は毎回同じフォームで打つように指導されますよね?キャッチ・アンド・シュートの場合も全く一緒です。

 

パスを貰った後にディップをすることによって選手は体勢をいったんリセットしてると考えてください。

パスを体のどの位置に受けようが、ディップをして体勢を「シュート体勢」にリセットする。そうすることによって毎回同じスピード、同じ力加減、同じフォーム、そして同じリズムでジャンプ・シュートを打つことができるようになる。自分の慣れているリズムでシュートを打つことができれば成功率も上がっていく。

 

 

コーチがボールを下げないように指導する理由としてよく耳にするのは「ディフェンスにボールをはたかれるから」や「シュートのスピードが遅くなるから」という理由。

 

「ディフェンスにボールをはたかれるから」という理由に関してはゴール下にいる場合なら理解はできるが、それ以外のミドル・レンジやスリーポイントを打つ場合は「ディフェンスにボールをはたかれるから」という理由は理解に苦しみます。

 

ディップというのは一瞬にして行われる行為。その0.5秒もかからない動作にうまく反応できるディフェンダーはそんなにいるのか?上手く反応できて手を出したとしてもファウルを取られる可能性は高い。そのリスクを冒すくらいなら腕をあげてシュート・チェックをした方がよっぽど頭のいいディフェンスだと俺は思うし、大抵のディフェンダーはそうする

 

「シュートのスピードが遅くなるから」という理由も間違っている。

シュートのスピードが非常に速いと知られているレイ・アレン選手やカーメロ・アンソニー選手のキャッチ・アンド・シュートを見てみてください。彼らは毎回非常になめらかで素早いディップを行っている

つまりディップはシュート・スピードにそこまで影響を与えないと考えられる。どちらかというと、パスを受けてからジャンプするまでのスピードの方が重要だと見ている。(「ジャンプ」についても後程書きたいと思います。)

 

最後に・・・

じゃあどれくらいボールを下げればいいのか?と疑問に思う人たちもいるかもしれませんが、ディップの深さは選手それぞれです。腹部までしか下げない浅いディップを好む選手もいれば太ももあたりまで下げる深いディップを好む選手もいます。

練習を積み重ねていくうちに自分の好みは自然とわかってくると思います。

 

 

~バスケのシュート・フォームに関する記事~

ボールの持ち方について↓

バスケのシュート・フォーム ~ボールの持ち方について~ (「教科書通り」は間違っている?) - 三つ目のブログ

身体の構え方について↓

バスケのシュート・フォーム ~スタンスについて~ (「教科書通り」は間違っている?) - 三つ目のブログ